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日本の展示会出展における成功方法① 通訳者を用意しよう

日本の展示会出展における成功方法① 通訳者を用意しよう

あなたが日本の展示会に出展することになった場合、どのようにしたら成功すると思いますか? 日本で最大の展示会主催者で、海外企業の出展サポートの業務を行ってきた経験からお伝えすると、それは、日本ならではの商習慣や見込み客へのアプローチ方法、ブース設営などを知ることです。これらを知っていれば、展示会出展において、大満足いく結果を母国に持って帰ることができる可能性が高まります。

この記事では、日本の展示会出展における成功方法の1つとして、通訳者を用意する重要性についておお話します。

通訳者が必要な理由① 日本人の英語能力の低さ

ずばり、それは日本人の英語能力が低いからです。70% ※ : これは英語を話せる日本人の割合ではありません。英語が苦手な日本人の割合です。

2020年版の国際英語力ランキングの国別ランキングでは、英語を母国語としない100の国と地域のうち、日本は55位で、5年連続で「英語力が低い」という結果になりました。

参照:EF English Proficiency Index >>> https://www.ef.com/wwen/epi/

日本人がなぜ英語が苦手なのかについては、英語教育の問題、日本語と英語の構造や発音の違いなどたくさんありますが、ここでは割愛します。1番大事なのは、日本も他国と同じようにビジネスの展示会であれば英語が話せる人が沢山いるだろうと勘違いして、通訳なしで出展しない方がいいことです。なぜなら英語が苦手な日本の来場者が、外国人が立つブースを見た時、下記のように思うかもしれないからです。

日本人来場者
・外国人のブースだ。この製品/サービスに興味はあるけど、英語だから正確に理解できるか分からないし、英語が話せないのが分かってしまうのが恥ずかしいからスキップしよう。
・英語が話せないから、とりあえずカタログだけもらって帰ろう。(その後コンタクトをとる可能性はかなり低い)

このようにせっかくの見込み客があなたのブースの前を通っても、「言語の壁」というだけであなたを避けてしまうかもしれないのです。非常にもったいないですよね。

あなたたちの中には、たとえ展示会中に通訳を通して興味を持ってもらっても、そのあとのコミュニケーションは英語なので、結局意味がないと考える方もいるかもしれません。

しかし、見込み客の会社や彼らのパートナ企業/代理店などには、英語を話せる人材がいることが多いです。つまり、ブースの前を通りかかった日本人に、通訳を通していかにあなたの商品やサービスが素晴らしいかをアピールすれば、きっと彼/彼女は、英語が話せる担当者につないでくれるでしょう。

また英語が苦手な日本人の多くは、話す、聞く能力は自信がないが、英語を読む、書く能力は高い傾向があります。つまり、見込み客と名刺交換ができれば、メールでのコミュニケーションで、確実に次のステップへつながります。通訳は、成功には不可欠だということをしっかりと認識してください。

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通訳者が必要な理由② 日本市場に対する真剣さが伝わるから

日本人は特に、まじめさ、真剣さを大事にする傾向があります。彼らは海外の企業との取引であれば、商習慣が違うという理由で、慎重に考えるということもあるでしょう。しかしあなたが通訳者を用意することで、あなたに対してまじめさ、真剣さを感じることができ、よい関係構築への大きなアドバンテージになります。またその時に日本語で書かれた名刺を用意するとより効果的です。

通訳者が必要な理由③ 簡単な日本語を通訳者から学べるから

筆者が海外の企業からよく言われるのが、日本人はシャイと聞いているのに、ブースに立っている人たちは、積極的にお客さんに声をかけて、営業活動をしているということです。おそらく各会社の営業の人たちは、展示会で何枚名刺を獲得するか、何人と商談するかという目標設定をされているので、まじめな日本人はその目標を達成しようと、積極的にブースの前を通る人に声をかけているのでしょう。

つまり、あなたも同じように声をかけていかないと、他社より目立たない存在になってしまうということです。

しかしここで英語で話しかけてしまっては、上記の通り英語が苦手な日本人は逃げ腰になってしまいます。

そこで、日本語での声のかけ方を通訳の人から教われば、きっと来場者は立ち止まってくれるでしょう。立ち止まってくれさえすれば、あとは通訳に任せて話を進めるだけです。 通常の挨拶「おはようございます」「こんんちは」に加え、「どうぞ、ご覧ください」「商品を手に取ってみてください」「ブースの中にお入りください」など、お客さんの行動を促す言葉がたくさんあります。

どうぞ、ごらんください

どうぞ、てにとって、ごらんください

どうぞ、おはいりください

ぜひ通訳者に教えてもらいながら、見込み客に日本語で声をかけてみましょう。

日本のビジネスで良い関係性を築くには、言葉の壁を乗り越えることからということを覚えておいてください。 しかし、通訳者を雇うだけで安心してはいけません。来場者から見れば通訳者のあなたの会社の一員で、あなたの会社の印象を決めてしまうファクターになります。つまり、質の高い通訳を頼むか、もしくは通訳のモチベーションをあげて、活動的に動いてもらう必要があります。

次の記事では、どのように通訳者を選ぶときの注意点と、活用方法をお伝えします。

※楽天インサイト株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:田村 篤司、以下「楽天インサイト」)は、「英語に関する調査」をインターネットで実施しました。今回の調査は、2016年8月5日(金)から6日(土)の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約230万人)の中から、全国の20代から60代の男女1,000人を対象に行いました。

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