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日本の展示会出展における成功方法② 通訳者の選定と活用法

日本の展示会出展における成功方法② 通訳者の選定と活用法

前回の記事では、なぜ日本の展示会で成功するには通訳が必要なのかをお伝えしました。 しかし、通訳を雇って安心するのはまだ早いです。いかに通訳者に最大限のパフォーマンスをしてもらうかが重要になってきます。この記事では、通訳者の選定方法と活用方法の秘訣をお伝えします。

通訳者の選び方 

 1)必ず言語レベルは、ビジネスレベル以上の通訳者に依頼しましょう

一般的に通訳を依頼する際、母国語、ネイティブレベル、ビジネスレベル、日常会話レベルという段階に分けられます。この時気を付けるべきは、価格の安さを考えて、安易に日常会話レベルの通訳者を雇わないことです。ビジネスレベルの方であれば、通訳業務にも慣れており、ビジネスの時に必要な言い回しだけでなく、あなたと同席をしたときの立ち振る舞いにも気を配ることができるでしょう。展示会は真剣なビジネスの場です。来場者に失礼がないようにすることを意識しましょう。

2)レビューが高い、レジュメで経験が豊富そうな通訳者を選びましょう

いくら言語レベルが高くても、レビューが低い、もしくは経験が浅い通訳者はやめておいた方が良いでしょう。なぜなら、その場合、ビジネスの場に慣れておらず、服装や態度がその場で適切ではない可能性があるからです。またビジネス経験がないと、ビジネスの仕組みが分からず、的確な表現で伝えることが難しくなってしまうかもしれません。通訳者も来場者から見れば、あなたのメンバーのひとりです。あなたが安心してお任せできる人を選びましょう。

3)あなたの業界の通訳をしたことがある人にお願いしましょう

各専門分野には、専門用語と、ビジネスの仕組みが異なります。この時に、以前あなたの業界の通訳をしたことがある方の場合は、すでに前提知識を持っているので、より的確に短時間であなたの内容を理解し訳すことができるでしょう。 しかし予算の関係で、望むような通訳を選べない場合、もしくはより通訳に成果を出してほしいと願う場合には、下記を行うことをお勧めします。

通訳の活用法 

1)基本情報を通訳に伝えておきましょう

以下のものを通訳者に事前に共有しておくと、よいでしょう。

  1. あなたの会社案内
  2. 話し合いに使用する資料全て
  3. 関連のあるWebや書籍
  4. 約束している商談相手の情報(会社名、氏名、部署、役職など)
  5. 商談の目的(セールス、代理店/パートナー探し など)

2)展示会の前に打ち合わせの時間を設けましょう

日本人のまじめな国民性なので、日本人の通訳者の場合には、事前の打ち合わせで、下記のことをしてあげると、通訳者は安心して業務を行うことができ、よい結果につながるでしょう。

  1. 通訳者が事前に提供された資料に関する質問に答えること
  2. 通訳者に注意してほしいことや、強調してほしいことを伝えること
  3. 今日のお客さんとのMTGのスケジュール、休憩時間など1日の流れについて共有すること

3)目標を共有する

通訳者は来場者へのセールスを行うことは業務外なので、難しいかもしれません。しかしあなたがこの展示会で何を目標にしているのか、例えば名刺を100枚集めるや商談を30件こなすなどを共有すれば、 通訳者も一緒に目標を達成しようと頑張ってくれるかもしれません。またあなたからのねぎらいの言葉は、通訳者のモチベーションにも影響します。いい仕事をしていると思ったら、積極的にほめましょう。

4)来場者へ積極的に声をかけるようにお願いしましょう

通訳者はあなたのブースの日本語の窓口です。ブースの前を通る来場者に積極的に話すようにお願いしましょう。しかし上記で書いた通り、通訳者はあなたのセールス代行ではないので、通訳だけにそれを任せるのはよくありません。あなたのやる気が通訳のやる気を引き出しますので、一緒に来場者に声掛けをしましょう。

 まとめ

通訳者の選び方

1) 通訳者は最低でもビジネスレベルであること。

2) 通訳者についての評価や経験を確認する。

3)あなたの業界で通訳経験のある通訳者を選ぶ。

通訳の活用法

1)事前に基本情報を伝えておく。

2)展示会の前に通訳を交えた打ち合わせをする。

3)目標を共有する

4) 来場者に積極的に声をかけるようにお願いする。

以上が通訳者の選定方法と活用方法のコツです。 ぜひただ言葉を変換してくれる人という位置づけではなく、あなたのチームの一員として、最大限展示会出展成功に貢献してもらいましょう。

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